1人の力
私は田舎で生まれ育ちました。
実家は山を所有している。(近所の人は全員所有している)
子供の頃はよく山に入っていたがどこからどこが自分の家の山なのか?
というのがわかっていなかった。大人になって、祖父と父と私の3人で境界線を教わりながら山を歩いた。
昔の人は、山の境界線に目印となる木を植えてきた。
祖父は山を見ながら「あれは俺の親父が植えた木や」などと説明してくれる。
そんな話を聞きながらたくさん考えた。
昔の人たちは森と密接な関係を築いてきた。
家を建てる木を植えて、育ててきた。お風呂の燃料も山から調達する。
そんな時代だった。
戦後の高度経済成長で日本は猛スピードで今の形となった。
山に入る人は減り、山の価値はどんどん下がっていった。
残念だけど、今は
本来の自然の力が失われつつある。
私たちは気づかなければならない。
1人でも多く気づいて行動する。
小さな力かもしれないが
ミクロ世界の改善こそ
マクロの世界を変えるという事に。